疑似召喚システム
執筆者:-RyU-
召喚システムの作成方法です。このシステムで出来ることは、
- スキルで魔物を呼び出す。
- 呼び出した魔物に命令をする事で攻撃させる。(命令スキル)
- 呼び出した魔物に命令する場合は、召喚者のターンは消費しない。
- 又は召喚者に行動回数追加を付加し、尚且つ同じ命令スキルは同ターンに一度のみ使用可能。
- 数ターン経過すると魔物は消える(戻る)。
- 何度も連続呼び出し不可能(スキルディレイ)
こんな感じ……-_-
じゃ 順々に説明してく。
◆このシステムを作成するのに必要なスクリプトを用意
今回導入しているスクリプトは以下の通りです。
似たようなスクリプトもあるので、状況に合わせてDLしてください。
■コモンイベントスキル使用前呼び出し
- BlueRedZone スクリプト→「行動前イベント」
以下3つは、好きなものを導入してください。
■スキルディレイ
- RGSSスクリプト倉庫 併用化ベーススクリプト(全て)
- 誰かへの宣戦布告 RGSS3→「RGSS3の小物」DL→「スキルクールタイム」
■スキルターン消費なし
- 鳥小屋.txt RGSS3スクリプト素材→「メモ欄拡張共通部分」「ターン消費なしスキル」
◆まず魔物を呼び出す為のスキルと命令スキルを作る
呼び出すスキルは呼び出せる魔物の種類分作成する。
とりあえず二種類作成して下さい。
増やすのは後からいくらでも出来るので、後回しにした方が無難です。
命令スキルは基本ひとつ。
(攻撃命令・魔法命令等出来ますが、応用は基本設定が出来てからの方が無難です)
今回は召喚した際の攻撃をなしにします。
細かい設定(必要武器・ダメージ・ステートなど)は、後で設定します。
何度も言いますが、まずは基本の型を作るのが先です。
此処で使用しているスクリプトに従ってメモ欄に必要なものを入れて置きます。
画像の場合は、一度召喚した魔物は15ターンは使えないという設定です。
命令スキルは、
- 召喚者のターンを消費せずに、魔物を召喚した感を出す。
- 召喚を行なった際に行動回数追加ステートを付与し、同ターン中同じ命令スキル使用不可。
の二種類あります。ただし、ターン消費せずの場合、永遠に召喚魔物に攻撃させる事が
出来てしまうのでスキルディレイを入れておくのがいいかと思います。
◆ステートの用意
各召喚魔物のステートとスキル封印のステートを作ります。
スキル封印は魔物を召喚していない状態で、命令スキルが使えるのを防ぐ為のものです。
通常戦闘でしか使わないので、スキル封印の解除条件は設定しなくても平気です。
なお、一度に召喚できる魔物は一匹までとし、
- それぞれの魔物ステートの特徴には他の魔物スキルを封印して下さい。
召喚した魔物が戻ったら他の召喚魔法が使えるように
- 解除条件を画像の様に設定してください。
- 召喚中に戦闘勝利した時に召喚解除する為に戦闘終了時に解除にチェックを入れてください。
また前述したターン消費なしスクリプトを使用しない方法である、行動回数追加を
各魔物ステートの特徴に入れて置きます。
行動回数追加は100%に設定してください。
※召喚しただけして後の行動は、召喚者だけという事も出来るので、
絶対に魔物を動かさなければいけないという事は出来ません。
◆変数の設定
やはり召喚した魔物それぞれに特徴を持たせたいもの-_-
という訳で変数を使用します。
■召喚した魔物の攻撃力(ダメージ量)を格納する変数
(後で召喚した魔物の魔法力・回復力等も追加する事が出来ます)
◆コモンイベント作成
まずは召喚した魔物の種類を判断する為のコモンイベントを作成します。
作成しておいたステートで条件分岐します。
この時に魔物のステータス(ダメージ量など)を設定して置きます。
最後に召喚していない時は命令スキルが使えない様にステートの変更で
スキル封印を設定してください。
次に魔物に攻撃させる時のアニメーション設定用のコモンイベントを作成します。
此処で使用しているスクリプトの通りに注釈を入れます。
(他サイトのスクリプト使用の時はそのスクリプトの説明通りに設定してください)
同じくそれぞれの魔物のステートで条件分岐をし、アニメーションの設定をして下さい。
毒や麻痺などのステート付与は各魔物で確率設定する事は出来ません。
スキルの一覧が乱立して見た目が微妙になりますが、気にしないのであれば
命令スキルを各魔物用に用意する事でもっと簡単に細かく設定出来ます。
◆命令スキルの効果設定
このままでは敵の防御力や使用者のステータスが反映されないので
もう少しリアルに設定します。命令スキルのダメージ計算を設定します。
計算式に各魔物に設定されたダメージ量が格納された変数を式に組み込みます。
v[n] のnに変数IDを入れて設定して下さい。
なお、この命令スキルは通常攻撃の命令という事で会心ありに設定しています。
◆バトルイベント設定
残るは作成したスキルを発動させる為にバトルイベントを作成します。
全ての敵グループのイベントに下の通りにイベントを組み込んで下さい。
(ページ順序は適当でも動きます)
戦闘開始時は魔物は召喚していないので、命令スキルを封印しておきます。
次に毎ターン魔物を召喚しているかしていないかを判断させる為にイベントを組みます。
コモンイベントを組んでいるのでとんでもなく簡単ですね。
◆実際にテストする
- 戦闘開始時、命令スキルが使えない様になっているか。
- 一匹でも魔物を召喚していると、他の魔物が召喚出来ないようになっているか。
- 召喚している時、命令スキルが使えるようになっているか。
- 命令スキル使用時、ターン消費していないか。
- 命令スキル使用時、攻撃力やアニメーションがちゃんと出来ているか。
- 魔物が戻ったあと、召喚していた魔物はスキル封印されているか。
- 魔物が戻ったあと、召喚していた魔物以外の召喚スキルが使えるようになっているか。
- 魔物が戻ったあと、命令スキルが封印されているか。
確認する箇所は恐らくこのくらいだと思います-_-
何か忘れてるかもしれないけど、とりあえず動いていれば大丈夫。
以上、擬似召喚システム「基本型」作成終了-_-
お疲れ様でした……。
◆応用編
◆ 命令スキルを分ける
例えば通常攻撃・得意攻撃・魔法攻撃・回復系など。
■それぞれの命令スキルを作成。
アニメーション設定してあるのは、味方に対しての設定項目は無い為
こっちで設定しておく。
■次に魔物種類によって命令出来るスキルを設定する
魔物スキル、魔物ステートに使えない命令スキルを封印設定にする。
これでさらに魔物の特徴分けが出来るな-_-
■各命令スキル用の威力の変数を用意
コモンイベントの魔物の種類判断に加える。
■アニメーションの設定をする
コモンイベントで魔物ステートで条件分岐して、アニメーション設定。
ただし味方に対するアニメーションのコモンイベントは作らなくていい。
攻撃命令・魔法攻撃命令・特技命令とか用。
◆召喚した魔物を戻す
新たに召還用のスキルを作る。使用効果にステートの設定を必ずする。
他にもその魔物を召喚した時点で、PTのステータスが上昇するとか
敵のステータスは下降するとか、召喚魔物がいる間は毎ターンHP再生とか、色々作れると思う-_-
このテクニックは魔物が半存在型だから、召喚魔物に対して攻撃されたりする事がないけど
擬似的に召喚者を守る(ダメージ無効化ステートとか)なんかも出来ます-_-
こんな感じで色々試してみて……ノシ
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